箔押しってなんですか?
革の表面に「箔(ホイル)」を熱と圧力で転写する加工方法です。
専用の加熱器具(はんだごてやホットスタンプ機など)と「箔押し用ホイル」を使用し、110℃前後に温めた刻印で圧をかけることで、箔が刻印の形に沿って革へ転写されます。
どんな革に箔押しが向いていますか?
表面がなめらかで、シュリンク系の柔らかい革が箔押しには向いています。
逆に、硬くて深いシワや溝がある革は不向きです。箔が奥まで届かず割れてしまったり、転写ムラの原因となります。また、すでに型押し加工が施されている革も避けた方がよいです。
はんだごてとホットスタンプの特徴を教えてください。
①はんだごて60W(10,800円)
→ 手軽に使えますが、温度上昇に時間を要します。また温度調整が難しいため、焼印のみのご使用にオススメの商品です♪
②はんだごて90W(13,980円)
→加熱が早く、デジタル表示版付きのため、温度調整が容易に行えます。はんだごて60Wより広範囲の刻印を取り付けてご使用いただける万能タイプです♪
③はんだごてYLT-HS01(34,800円)
→ 300Wのため、上記2種と比べて加熱スピードが断然早く、重量があり接触面も広いため、より圧力を加えることができます。したがって大きめの刻印にお勧めです♪
④ホットスタンプ機YLT-SP01(69,800円)
→ 業務レベルの精度と安定性。設置スペースが必要ですが、仕上がり重視の方に最適です♫
お取り付けいただける刻印サイズにつきましては、以下『商品別対応工具(機種)一覧』をご確認ください♪
はんだごてとホットスタンプ、どちらが良いですか?
【はんだごての特徴】
・小型で持ち運びがしやすい♪
・作業台に固定されないため、加工しにくい場所にも使える♪
・角度をつけて多方向から圧をかけられる♫
🔻注意点:
・刻印サイズによって温度調整が必要!
・接触面の外側から熱が逃げやすく、設定温度より高めに調整する場合もあり!
・スタンピングの技術が必要で、練習が必要!
【ホットスタンプの特徴】
・刻印をプレートにしっかり固定!
・正確な位置に繰り返し加工できる!
・温度が安定し、大小さまざまな刻印に対応♪
・オプションパーツを使えば、加工対象に応じた使い方が可能♫
ホットスタンプは、作業台と加熱プレートが、支柱と一体型になっている為、定めたところへ正確に加工を施す事が出来ます。
また『同じ位置へ繰り返しスタンピング』が行えるため、加工ミスも防止でき、はんだごてと比べても効率よく作業を進めることができます♫
更に、オプションパーツを取り付けることで、様々な場面で、用途に合わせて加工を施すことが可能です。
『箔押し』のやり方について教えてください。
まず、同じ位置に繰り返し加工ができる、ホットスタンプ機の使用を推奨致します。
1.ホットスタンプ機の加熱プレートに刻印(真鍮製)を取り付けます。
2.革または紙を作業台に固定します。
3.温度を約110℃に設定。
4.箔をのせずに「型押し」して下地を整える(2~5秒)。
5.箔をのせて「本押し」(1~2秒)を行う。
🔸ポイント:
「型押し」を先に行うことで、接地面が整い、箔がより綺麗に定着します。
箔がうまく転写されません。なぜですか?
主な原因は以下の5つです。
1. 温度調整機能がない
適温(約110℃)に設定できないと、箔がうまく付かない/焦げるなどの不具合が出ます。
2. 刻印に熱がしっかり伝わっていない
特に大きな刻印では端まで熱が届きにくいです。ホットスタンプ機の使用がおすすめです。
3. 圧力が足りない
表面積の広い刻印には、より強い圧力が必要です。下にゴムやシリコンマットを敷くと安定します。
4. 素材が不適合
表面がザラついた革や深いシワのある革、段ボールなどの紙には向きません。
5. 押し時間が長すぎる
熱が行き過ぎて余計な箇所まで転写されてしまうことがあります。押し時間を短く調整してください。
紙へは箔押しできますか?
はい、可能です♪ただし厚紙に限ります。
ホットスタンプ機を使えば、厚紙(厚さ0.3mm程度)に箔押しが施せます。
コピー用紙(約0.1mm)などの薄い紙は、熱や圧によりしわや焦げが出る場合がありますので、基本、推奨しません。